共有フォルダ一括同期手順

共有フォルダ一括同期ツールを利用すると、共有フォルダからWindows PCのローカルフォルダに配信ファイルを簡単に同期(コピー)できます。
共有フォルダ一括同期ツールの設定方法・実行方法を説明します。

利用目的

ソフトウェアによっては、共有フォルダのファイルの使用が推奨されず、PCのローカルフォルダのファイルの使用が推奨される場合があります。
このような場合に、共有フォルダ一括同期ツールを利用して、共有フォルダからPCのローカルフォルダに配信ファイルを同期して使用します。

共有フォルダのファイルの使用で問題が無ければ、共有フォルダ一括同期ツールを利用する必要はありません。

利用条件・必要環境
STEP 1 共有フォルダ一括同期ツールのダウンロード・解凍

共有フォルダ一括同期ツールのzipファイル をPCにダウンロードします。
(ファイルはウイルス検査済みです。セキュリティソフトの誤検知によってファイルをダウンロードできない場合は、一時的にリアルタイム保護を解除してからダウンロード・解凍して下さい。リアルタイム保護の解除方法については、セキュリティソフトのマニュアルをご参照下さい。)

ダウンロードしたzipファイルを右クリックして、表示されたメニューから「すべて展開」をクリックして解凍します。
(Windows環境では、zipファイルを解凍しなくても中のファイルを参照できるため、解凍されているように誤解してしまうことがあります。zipファイルが解凍されていない場合は、以降の手順が正常に完了しないので、ご注意下さい。)

解凍したフォルダの中に「sync-csvex-smb.vbs」ファイルが存在することを確認します。
このスクリプトファイルが共有フォルダ一括同期ツールです。スクリプトファイルを任意のフォルダに配置します。

STEP 2 共有フォルダ一括同期ツールの設定

テキストエディタ(メモ帳等)を起動して、スクリプトファイルをドラッグしてファイルを開き、次の項目を設定します。

  • SMB共有フォルダのネットワークドライブのドライブ文字
    ネットワークドライブの割り当て時に、ドライブ文字に「Z:」以外を選択した場合は、ドライブ文字が一致するように設定して下さい。
    手順通りドライブ文字に「Z:」を選択した場合は、デフォルトの設定を変更する必要はありません。
  • ' SMB共有フォルダのネットワークドライブのドライブ文字(設定可能)
    Drive = "Z:"
  • 同期先のローカルフォルダ
    同期先のローカルフォルダを変更する場合は、「DestFolder = 」の行で設定して下さい。
    デフォルトの設定では、ドキュメント(MyDocument)の配下に「CSVEX-Local」フォルダを作成して、同フォルダを同期先とします。
    (OSコマンドの仕様により、半角括弧を含むフォルダ名は設定できません。)
  • ' 同期先のローカルフォルダ(設定可能)
    MyDoc = objShell.SpecialFolders("mydocuments")
    DestFolder = MyDoc & "\CSVEX-Local"

設定の完了後、スクリプトファイルを上書き保存します。

STEP 3 共有フォルダ一括同期ツールの実行

スクリプトファイルをダブルクリックして、共有フォルダ一括同期ツールを実行します。
「開いているファイル - セキュリティの警告」画面が表示された場合は、「開く」をクリックします。

コマンドプロンプト画面が立ち上がり、同期処理の実行状況が表示されます。
(初回の実行時は、同期処理の終了まで10~20分掛かります。)

同期処理が終了すると、「SMB共有フォルダからローカルフォルダへの同期処理が終了しました。」というメッセージが表示されます。
「OK」をクリックして、メッセージボックスを閉じます。

次回以降の実行時は、差分ファイルのみが同期の対象となり、短時間で同期処理が終了します。
(ローカルフォルダの移動やファイル名の変更を行うと、再度同期の対象となり、同じファイルが重複して保存されるので、ご注意下さい。)

STEP 4 同期された配信ファイルの利用

エクスプローラーで同期先のローカルフォルダを開いて、同期された配信ファイルをご利用下さい。

次の画面イメージは、株価四本値データ(tosho-stock-ohlc)のフォルダを開いた際のサンプル画面です。(2024年4月時点)

参考 共有フォルダ一括同期ツールの高度な設定

SMB共有フォルダからPCのローカルフォルダに同期する対象をフォルダ単位で設定できます。
テキストエディタ(メモ帳等)を起動して、スクリプトファイルをドラッグしてファイルを開き、次の項目を設定します。

  • 同期対象外フォルダの設定
    利用しないデータを同期の対象外に設定すると、より短時間で同期処理が終了します。
    利用しないデータは、「' ExcludedFolders = 」で始まる設定行の行頭の「' 」を削除して、同期の対象外に設定して下さい。
  • ' 対象外フォルダ:japan-all-stock-prices(株価一覧表)
    ' ExcludedFolders = ExcludedFolders & " /XD " & "japan-all-stock-prices"
  • 個別銘柄 時系列データの同期設定
    個別銘柄 時系列データのファイル(codeフォルダ配下のファイル)は、毎開場日に全銘柄分のファイルが更新されるため、同期処理に時間が掛かります。このため、デフォルトの設定では、同ファイルを同期の対象外に設定しています。
    個別銘柄 時系列データのファイルを同期して利用する場合は、設定行の行頭に「' 」を追加して、同期の対象に設定して下さい。
  • ' 対象外フォルダ:code(個別銘柄 時系列データ)
    ExcludedFolders = ExcludedFolders & " /XD " & "code"

設定の完了後、スクリプトファイルを上書き保存します。