SMB共有フォルダに接続する際は、SMB用の通信(PCからSMB共有フォルダサーバのTCP 139番/445番ポート宛の通信)が必要です。
SMB通信の可否確認方法、SMB通信が不可能な場合の対応方法を説明します。
💻 PC → 🛜 ネットワーク機器 →→→ 🌐 インターネット 🌐 →→→ 📂 SMB共有フォルダサーバ(TCP 139番/445番ポート)
Windowsでは、「Windows PowerShell」を起動して、次の2つのコマンドを実行します。
コマンドの実行結果を確認して、PCからSMB共有フォルダサーバのTCP 139番/445番ポート宛の通信可否を確認します。
Test-NetConnection smb1.csvex.com -Port 139
Test-NetConnection smb1.csvex.com -Port 445
2つのコマンド共に実行結果で「TcpTestSucceeded : True」と表示された場合は、PCからSMB共有フォルダサーバへのSMB通信が可能な状態です。
利用中のネットワークからSMB共有フォルダに接続できます。「SMB共有フォルダ接続手順」に進んで下さい。
いずれかの実行結果で「TcpTestSucceeded : False」と表示された場合は、PCからSMB共有フォルダサーバへのSMB通信が不可能な状態です。
ネットワーク環境の対応が必要なため、STEP 2に進んで下さい。
Mac OSでは、「ターミナル」を起動して、次の2つのコマンドを実行します。
コマンドの実行結果を確認して、PCからSMB共有フォルダサーバのTCP 139番/445番ポート宛の通信可否を確認します。
nc -vz smb1.csvex.com 139
nc -vz smb1.csvex.com 445
2つのコマンド共に実行結果で「succeeded!」と表示された場合は、PCからSMB共有フォルダサーバへのSMB通信が可能な状態です。
利用中のネットワークからSMB共有フォルダに接続できます。「SMB共有フォルダ接続手順」に進んで下さい。
いずれかの実行結果で「failed: Operation timed out」と表示された場合は、PCからSMB共有フォルダサーバへのSMB通信が不可能な状態です。
ネットワーク環境の対応が必要なため、STEP 2に進んで下さい。
PCからSMB共有フォルダサーバへのSMB通信が不可能な場合は、ネットワーク経路上のネットワーク機器のフィルター機能によってSMB用の通信が制限されている可能性が高いです。次の対応をお試し下さい。
NEC製のルーター Atermシリーズでは、デフォルトの設定でSMB用の通信が制限されているため、設定の変更が必要です。
ルーターの「クイック設定Web」(設定画面)にログインして、「詳細設定」の「IPv4パケットフィルタ設定」をクリックします。
「IPv4パケットフィルタ設定(ローカルルータ)エントリ一覧」画面が表示されます。
この機種では、優先度2と4のフィルター設定によってSMB用の通信(TCP 139番/445番ポート宛の通信)が制限されていることが確認できます。
優先度1にSMB共有フォルダサーバへの通信許可の設定を追加するため、優先度1の「削除する」をクリックして、フィルター設定を削除します。
優先度1のフィルター設定の削除後、「IPv4パケットフィルタ設定(ローカルルータ)エントリ一覧」画面で「追加」をクリックします。
「IPv4パケットフィルタ設定 エントリ追加」画面が表示されます。次の2つのフィルター設定を追加します。
設定の完了後、優先度1にSMB共有フォルダサーバへの通信許可のフィルター設定が追加されたことを確認します。
BUFFALO製のルーター AirStationシリーズでは、デフォルトの設定ではSMB用の通信が制限されていません。
ただし、「ファイアウォール設定 - IPv4」の「NBTとMicrosoft-DSのルーティングを禁止する」を「有効」に設定している場合は、SMB用の通信が制限されているため、設定の変更が必要です。
ルーターの設定画面にログインして、「詳細設定」をクリックします。
詳細設定画面が表示されます。画面左のメニューから「セキュリティー」の「ファイアウォール」をクリックします。
「ファイアウォール設定 - IPv4」の「NBTとMicrosoft-DSのルーティングを禁止する」のチェックが外れていることを確認します。